2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

トンボの記憶

昆虫の中で トンボの羽がいちばん薄いのだと 中学の理科の先生に教わった記憶がある 「だから、神様が何か好きなものをくれると言ったら、トンボの羽をつけてもらう。学校の屋上からさ、町を眺めて、今日はあそこに行こう!ブーン…って飛んで行ける…いいよね…

都会の森

蝉が鳴き 鳥が暮らし アリが這い 草が繁り 人が木陰に休む 体から自然に 微笑みが生まれてくる 幸せな安らぎが 森の背後に聳える 威圧に負けずに 息づいている 人類の最終目標が 地上の森のすべてを 抹殺することであろうとも森は負けない なぜなら 森がなく…

魚の記憶

ハトの群れが 魚のように空を滑ってゆくのを眺めていると 海の底から 水を透かして 空を見上げているよう 魚だった頃の記憶も 意識のどこかに残っているのだろうか

ヒマワリだもん

どこに在るときも花は自分をためらわない 遠慮も気兼ねもなく ドカン!と咲く どこで咲こうと ヒマワリはヒマワリ アジサイにも朝顔にも なろうとしないし なれないと知っている その咲きっぷりに 誰も文句は言えない その高潔さに 人の霊は 凛と鳴る

本当のもの

どんな困難にも 笑って立ち向かえる幸せ それが本当の楽しさ 何が起こっても 自分で対処していける その信頼が本当の自信 刺激を求めて 快楽に溺れ 小さな画面に見入って 恐れを誤魔化し なにもかもわかったフリをして 怠惰に流される その生き方の中に 楽し…

幸せの条件

幸せは な〜んにもいらないと 知っていることその知っていることを 生きていること ここにいるだけで シアワセ人も物もお金も情報も な〜んにもなくても ただただ シアワセそれ以外の幸せは すべて ツクリモノ

命の目的

消え去ること それが森羅万象 生じたものの目的 消え去るために生ず これほど安らかで 本質的な目的はない