2007-12-01から1ヶ月間の記事一覧

困難な課題

世界に美を見出だすことが難しい時は 人間を離れること 美はあるがままの場所にあるから あまりに人工的な 特別であることに執着した世界に 美を見つけることは難しい 調和を見出だすことは 難しい

世の中という世界

世の中なのだから 世の外もたぶんある それが自然界や宇宙で 人間が個人で思い描く 小さなあるべき世界の 世の中を遥かに超えた 真実と究極の現実が ある次元なのに違いない 人間は世の中:自分たちだけに了解できる小さな世界が大好き そこは安全が約束され…

不思議だ

相手の考えていることがわからないと首をかしげる人がいる では自分が考えていることを、本当にわかっているんだろうか 真にわかりたいのは、そっちじゃないんだろうか

クリスマス・ムーン

イブの満月 荘厳なほどに輝く月 どんなキャンドルも ライトアップも かすませてしまうほどに 二千年前の人の誕生日より いまこの月を見上げて生きる 自分自身を祝いなさいと伝えているかのよう

一字違いで…

恋人がサンタクロース 恋人はサンタクロース 恋人もサンタクロース 恋人にサンタクロース 恋人とサンタクロース

残業夜話

残業中ふと、隣りの席から立ち上がったと思ったら柿ピーの小袋 取りに行って、黙ってポン、と 机に放り投げてくれる 何も言わない 沁みてくるほど 優しい 年月を生きた人って いい こんな人になれる時を 積み重ねていきたい

鳩の翼

ビルの屋上から 鳩が優雅に弧を描いて 舞い降りてきた この冬 一番寒い朝の空気を裂いてただ決められた道を 駅へと流れて歩いてゆく顔色の悪いアンドロイドの群れをあざ笑うかのように 翼を持って生きることの喜びを高らかに謳うように 鳩には勝てないかも知…

生の中の死

みんな、同じような仲間に会いたいと思う 同じ価値観、同じ趣味、同じ生き方… そうして安心していたいから けれど、そこにいつしか流れ込んでくるのは、退屈と怠惰の風 それで人は新しい風を求める でも、自分が新しい価値観に心を開いていない限り、そこで…

終の秋かは…

紅葉の名所近くに住む人が 今年の紅葉は、この何十年かの中でも最高だったと言葉を失う見事さだった、圧倒されたと感嘆していた 瀕死の地球が最期の力を振り絞って放ってくれた命の輝きなのか これを見ておくれ これを見てほしいあなたが棲む星の美しさをそ…

半神

人間とは 半神のことかしら

愛ってなんだ?

あまりにイージーに 愛って言葉が使われてしまって すでに手垢まみれだからもう誰もほんとの愛ってどんなものか知らないのじゃないかと思う その人が成育した環境で学んだものが、その人にとっての愛だから ある人はすごく世話されることを愛だと思い ある人…

忘れられない忘れもの

人は生まれてきた時 生まれる以前の記憶も ちゃんともっている ただ忘れているだけ そう話すと 大抵の人は鼻先で笑う おとといの夕飯のおかずすら、すぐには思い出せないのだから それも仕方ない 人はわすれながら生きて行く けれど生命は忘れない 身体の記…

なんでもない生

生きるということを 当たり前のことにしてしまったら 世界は瞬間に意味と価値を失う 生命をなんでもないものに錬金してしまう人間の力はある種の黒魔術だと思う

おはようが言えること

おおきなものを失った人に、なにかしてあげたいと周りの人は思う そうして、結局、何もできないことに気付く それでも 明日、「おはよう」って言えるじゃない? その人は何かを失ったと思っているけれど、その人は、失われても損なわれてもいない だから お…

変えられるもの

すべてを変えようと思うから大変になる 何かを変えようと思えば楽にできる その何かがすべてだったりもする

そんなのって淋しい…

意識が変わってゆくと それまで関わっていた人たちとのつながりも変わる… それが悲しくて 先へ進むことをためらったり あきらめたりしてしまうもう 同じ目的へ向かう列車には乗っていられないんだね それは幼いエゴの嘆き 新しい自分は 新しい列車を楽しみに…

遺伝子は踊る

風になりたくて 海になりたくて 鳥になりたくて 花になりたくて 雨になりたくて 雪になりたくて 遺伝子は踊る 魚になりたくて 狼になりたくて 石になりたくて 木になりたくて 遺伝子は踊る 髪になりたくて 皮膚になりたくて 心になりたくて 遺伝子は踊る 空…

完璧ではないけれど

せっかく人間に生まれてきたのに 絶望も失望も経験しないでいるのは もったいない でも、それを経験しているときは 人間になんて生まれてこなければ よかったと本気で思う そうやって暴れている自分を 誰かが微笑んでみていてくれるそれをどこかで知っている…