風よ 雲よ 虹よ

風よ 雲よ 虹よ



そう呼びかけたくなる衝動は

頭ではなく

体でもなく

どこからくるのだろう



それは遠い昔の記憶?


子供の頃に空を目指して全力で走った時のもの?


それとも、もっと昔


国づくりを賭けて戦った武士のころの記憶?


それとも、はるか遠い地平に住む恋人を慕って、たった一人旅に出た王女の記憶?