地球最後の日

この蒼い星を去るその日には


どんな想いを抱くのだろう


後悔なく心から
この星を愛することができただろうか



この星でしか出会えない
生き物たちのすべてに
心から畏怖の思いを以て
接することができただろうか


ただありのままの彼らを
心から賛美することができただろうか


何ものも変えようとせず
何一つ奪うことなく彼らが選んだ進化の道を
その姿を ただ驚嘆の念を以て深く想うことができただろうか



二度と戻れぬと知っていたなら
この星での時間は
別なものになっただろうか



十分に
空を見たか
星を愛でたか
海を聴いたか
森を駆けたか
風を渡ったか
草を嗅いだか
花と語ったか
木々に抱かれたか
土を踏みしめたか



地球には二度と戻れない



それを知ってなお
生き方は変わり得ないのか