さびしい人

さびしくて さびしくて
人に受け入れてもらおうと一生懸命になって
自分を偽って
無理に明るく振る舞ったり
無理におとなしくしたり

そうしていつか疲れ果てて

やっと気付く


自分の世界に誰も住んでいなかったことに


自分の心に他者が不在であることに


心が全部、自分という不安でうめつくされて
他者が住む余裕も空間もないことに…


だから不安だったんだ
だからさびしかったんだ

そして少し大人になれてもうひとつ気付ける


さびしくない人なんて
どこにもいないと…